タフコート(土系舗装)

タフコートとは

 タフコートは、真砂土を主材にした人にも自然にもやさしい土系舗装材です。真砂土にセメント少量・顔料・IP-No.1(浸透硬化促進剤)を添加し、水を適量加えて練り混ぜて作ります。主原料が真砂土ですので、土と同じように吸水性・保水性があり、真夏でもアスファルトのような照り返しがありません。
 その特性が評価され、現在では景観自然舗装、遺跡の保存、法面工事、河川の改修工事など、幅広く利用されています。

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硬化促進剤 IP-No.1

 IP-No.1は、土の硬化を促進させる特殊な溶液です。
 通常、土には有機物が多量に含まれています。そのため土にセメントのみを加えただけでは、有機物にセメントの働きが阻害され、一時的に固まりはしても時間の経過と共に石灰のようにもろくなり、雨水等の影響を受けて溶け出し崩れてしまいます。
 IP-No.1には土中の有機物の働きを抑止する効果があるので、セメントの硬化作用が十分に発揮され、土を安定した固化物にします。
 タフコートはIP-No.1のこの特性を有効利用し、安価で安定性のある舗装方法として様々な場所で利用されています。