井桁基礎工法の構造

井桁基礎工法は、上の写真のように打ち込んだ木杭に横木を取り付けたもので、杭本体の支持力に加え、横木の底面にかかる抵抗力(地反力)で上部構造物を支える構造になっています。
非常に簡単は構造で、土工事や養生期間が不要です。

樹種は、ケブラッチョコロラドという南アメリカ産材です。
地面に接する場所に使用しても腐食することなく長く使える材料です。
もちろん防腐処理などは一切施しておらず無垢の木材です。
国産材ではせいぜい10年しか持ちませんが、その2倍から3倍以上の期間、大きな手を加えることなく供用できます。
ウッドデッキや木道、八つ橋などの小型構造物は井桁基礎工法でも十分に支持可能で、コンクリート基礎を含め従来工法を用いるよりもトータルでコストを抑えられます。

igeta-003-002.pngigeta-003-003.png

支柱杭は長さ3mで、土中に2.8mくらい圧入しています。施工場所の地盤強度や上部構造物により支柱杭の長さが変わります。(1mから3m)
支柱杭だけでも下がることはありませんが、横木を取り付けることで支持力の増加が図れます。
支柱杭と横木はステンレスボルトで接続しています。

上部構造物と地盤強度が分かる資料をいただければ、井桁基礎工法で検討書を作成いたします。
詳しくはお問い合わせください。

横木の上部に土台、大引き、根太が載った状況です。
木材同士なので、接合は自由自在です。

載荷試験

井桁基礎工法1か所当たりの長期許容支持力は、粘性地盤、N値2~3程度の条件で10~15kN/か所が得られています。
木道やデッキにおいて載荷重を3.5kN/m2をした場合、井桁基礎工法1か所で2~3m2程度の面積を負担することができます。